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依頼放火事件 その5
この物語はフィクションである。
真面目な鑑定人諸氏は闇金の知識が無いと思われるが 闇金は法律等関係なく金を貸すが貸倒れ金にしない知恵を持っている。
利息は『十一』…10日で1割の利息であり、
貸す瞬間に10日分の利息を差引いて1,800,000円を渡すのである。 これで元銭の1割は回収できている。
金融ネタはまた別の機会に述べる。
当該フィクションの依頼火災事件の物語の続きである。
金を所持していない洋子が元締めBから金を借りている事になっているが、現金の実際の動きは1円も無く、保険金支払い までの30日間を3割の利息でトータル2,600,000円の闇の債務を負っただけである。 費用保険金を除外して10,000,000円の保険金が入金されれば 洋子はその保険金の中から2,600,000円を支払い、手取り7,400,000円 となる。 しかし、金が絡むと男性Aがその保険金の半分をよこせと言い出した。 そうしないとこの依頼放火の件を保険会社にばらすと主張し出した。
恋仲であったにもかかわらず、最低の男Aである。
まあ、発案者は洋子であるが…
この事で二人の仲は悪くなり、自分の廻りに味方がいない事を察知した洋子であった。
保険会社は出火原因が怪しい為、保険金支払いは保留にしてリサーチ会社 を3社入れて各方面から調査、面談、ヒヤリング。
実際に手を出していない(火を着けていない)洋子にもリサーチ会社が面談, ヒヤリングして執拗な調査ばかりであった。
利用されて関係ないはずの長崎英雄(建物の保険契約者)まで 面談、調査に及んだ。
保険会社は被保険者:洋子に向かって法定代理人を通じ無責を 通告した。
要は保険金支払い\0である。
何も知らない長崎英雄は蒲鉾工場の社長で裕福であり、弁護士を依頼して今度は保険会社を訴える旨、洋子に提言した。 時を同じくして放火を請負い指示した闇金業者が待てなくなり、 洋子に2,000,000円とその利息を加算してトータル約4,000,000円の請求をして来た。 洋子にはとにかく、金が必要になった。
元締めBはこの依頼放火事案を保険会社にばらすと脅迫した。 金を捻出出来ない洋子は元締めB(闇金業者)の事を警察に通報した。 …続く
令和7年11月12日
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