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  焼け場の業者 その2
焼け場の業者 その2

昭和の時代、○○鑑定では無く、□□商店という名の鑑定会社が存在していた。
 焼残物屋兼鑑定事務所である。

焼場の相場を熟知していたのである。
現在、保険代位という言葉は死語に近いが当時は大変重要な事項であった。
 
時計販売店の火災等でパッケージが濡損したが、中身は使える高級防水時計の損害の場合、商品価を失墜して売物にならない場合、保険会社が
保険金を支払って現物を回収する。

そして社内販売や専門買取業者に売却して保険会社としていくらか回収する。
特に賠償がらみの時に火災保険を優先して支払いを余儀なくされた
場合、当然の行為であり、当たり前の権利であり、法的にも問題無い。

 本来、加害者が支払わないといけない部分を保険会社が立て替えた様な場合は当然、現物回収である。そして社内販売で現金に換えるか売却して現金に替えて補填する。当たり前である。
 
サラリーマン鑑定人時代、先輩鑑定人が高価な〇レック〇の時計をしていたので、5歳先輩でさぞかし高給取りと思って、その取得金額を聴取したら、
なんと3万円のお答えを頂戴した。

 学生上がりの小生は偽物と判断していた。

九州弁で『パチモン』であろうと考えていた。

 そう、それは時計屋が火災で水濡れし、保険会社が現物回収をして社内販売した際に保険会社から購入したとの事であった。
 
普通に買うと50万円だけど、ほらここに傷が入ってるだろう。

火災現場のどさくさで傷物になっているから商品として売れないから
格安で保険会社から買ったとのたまう。
 
所謂、擦損傷である。性能に問題は無い。見た目も問題無く、よく見るとわかる程度であった。
 
擦損については過去に記述している。コラム内を捜索下さい。
 
そして、当時の保険会社の火災課の社員に〇レック〇の時計の真贋の見分け方をご教授頂いたことも追記する。
 
昭和の保険会社の査定パーソンは高学歴どころか経験や知識豊富で未だに尊敬する。
 
 焼残価額の見極めも学習していたのであろう。
 
 今現在は被損した商品の回収は困難である。

 メーカーとして転売されたら困る等、製造元からの苦情により、現物回収を回避する様になった。

 令和7年6月16日


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