ナビ表示の偽名 たまには友人ネタ 造園業の社長である友人の助手席に乗り最近のビジネスの話を聴かされていた。 台風が来ると街路樹が倒壊して県庁や市から随意契約で至急の仕事が 来る。それは職人冥利に尽きるとか、長崎県の入札にかすりもしないとか今現在の造園会社の仕事の話であった。 鑑定書に記載する当該会社の沿革みたいな感じで…
保険会社の査定社員と難事案で契約者宅に伺うと、まず長崎県の情勢や景気から話が始まる様に、本題にはすぐに入らず、まず世間話からという感じの会話であった。
世の中が不景気で剪定作業の仕事が激減したとか、庭園を造らせたら、長崎一の仕事をする自信があるなど京都で10年修行をしたとか何度も聴いた話であった。
車内で電話が鳴る。 スマホに連動したカーナビの画面に『○○銀行本店』と表示された。 えっっ、土曜日の昼に銀行の本店から電話が掛かるんだ。 金持ちとは思っていたけど、よっぽどのVIPで預金残高がかなり あるんだぁ~と思った。 電話を繋げると、ハンズフリーで喋る友人とスピーカーから聴こえる声は明らかに女性の声であった。 二人の会話は銀行womanとの会話では無く、今晩の夕食は必要なら作るよとの話で、要は奥さんからの電話であった。 友人の奥さんは再婚した加奈さん(仮名)だったはず、、、、 まあ、いろんな理由があるのであろう。 登録名と電話番号の相手との因果関係は事情聴取しなかった。 程無くして、『○○稲佐支店』という画面で着信が有った。 今度は支店からの電話かぁ~、やっぱりこいつは金持ちなのかぁ~ ところが会話の内容が今度いつ会えるのかという内容であり、 とりあえず月曜日お店に来て欲しい。 しかもPM9時と約束をしていた。 銀行womanと夜中の9時に面談する訳も無く、女性の店に飲みに行く 約束であろうと推定した。 それから1時間走り、本来の目的の購入予定の資材倉庫の下見に付き合った。 倉庫の近くの喫茶店で食事をしてまた車で移動中、 今度は『○○銀行諫早支店』名のナビ表示での着信である。
もちろん、女性からの電話であり、今度は『折り返しま-す』 と話し電話を切った。
小生に聴かれたくない内容を話さないといけない相手であろう とすぐ理解した。
I said『あのさあ、なんで本名で登録してないのか?』と質問すると、
He said『最近の車のナビは電話に接続すると着信の相手の名前 が表示される。 もしA子ちゃんと一緒にいる時にB子から掛かって来てその本名が表示されてみろ。 パニックになるやろう。 だからそうならない様にそれぞれの名前を銀行の支店名で登録 しておけば、電話に出なくて済むやろう。』
頭がいいのか、ずる賢いのか、後者であろう。
トラブルを回避して平和に生きることも大事ぞ。 お前ら保険屋でもリスク回避とか、リスクマネージメントとか言うだろう とご教授頂いた。
損害保険でたまにある重複契約の言い訳に聞こえる。
まあ、真似はしないけど…
友人は10年間の京都での修行に女性遊びに興じて来た部分も含まれている可能性を否定できない。
令和7年4月20日
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